ボロボロになったバッグの“コバ”自分で直してみた

ボロボロになったバッグの“コバ”自分で直してみた

愛用しているSalvatore Ferragamo(フェラガモ)のバッグのコバが、ところどころ割れて剥がれてきたので自分で修繕・修理してみました。

なお、購入したのは1年半前。手持ちのバッグの中で一番使っているものです。持ち手はなくショルダーのクロスボディーです。

フェラガモ公式で買ったものなのでサポートに送ったら直してくれるとは思いますが、ン万円はかかるかと。コバではないですが、以前GUCCIのバッグを公式に送って直してもらったところ3万円かかりました。

修繕に使ったもの

修繕に使ったのはコバコートと筆、綿棒、耐水ペーパーのヤスリ(2000番以上の細かいもの)です。

手順としては……

割れているコバの上から筆や綿棒でコバコートを塗る→乾かす→塗る→乾かすを繰り返す→乾いたらヤスリで削る

という感じです。

なおコバコートですが、液体ノリのような容器に入っています。中蓋を取って使用するタイプですが、中蓋は取らず、これにキリなどで穴をあけた方が使いやすいです。

バッグの修繕箇所

修繕箇所はショルダーと本体を接続するリング部分のコバ、本体の物を出し入れする部分のヘリのコバです。

コバはレザーと違って弱く、使っていくうちにどうしても革より早く割れたり剥がれたりします。

今回、一番割れがひどかったのは接続部分のリングです。

こんな感じで、あと数ヶ月もしたらちぎれそうな感じになっていました。革がちぎれてしまっては自分では為す術がないので、今直すことに。

他にバッグのヘリも。2枚の革を重ねてコバで接着している仕組みのようで、コバが割れて2枚が剥がれてきていました。

これも直していきます。

細かい手順など

写真を撮るのを忘れたんですが、まずは直したい部分が他の部分に触れないよう洗濯バサミなどで固定します。

その後、新聞紙などの上においてコバコートを塗っていきます。他にもショルダーで上から吊るした状態でも塗りました。金属製のリングがかぶっているところは塗れないので、乾いてから角度を変えたりして再び塗ります。

コバコートはアルミホイルなどに出してパレットにすると使いやすいです。

また最初は細い筆で塗っていたんですが、使い終わった後のお手入れが面倒なので、綿棒がいいと思います。

塗って乾くまでには2時間くらいでしょうか? 用事の合間にやったので、もしかしたらもっと早く乾くかもしれません。

塗って乾かして…を私は2~3回やりました。

さて。コバコートを塗った部分が乾くと……

こんな感じに艶が出ます。バッグのコバはもともとマットだったので、艶を消すために

目の細かいヤスリを使います。ちなみに、どのヤスリを使ったらいいか分からなかったのでAmazonでいろんな番号が入ったヤスリのセットを買いました。最初からつや消しの液剤があれば良いのですが見つかりませんでした。

結果的に2000番以上がコバが剥がれなくていいかなと感じました。2000番で心配なら3000番で。

仕上げに紙やすりで磨くと……

こんな感じで艶が消えてくれます。さっと磨いたらすぐマットになるので手軽です。

なお、割れたコバを剥がさずそのまま上からコバコートを塗ったので、結構ボコボコになりました。そして凹んだところは、紙やすりじゃとどかないので若干艶がそのままの部分も。

さらに割れた溝の上に塗ったので、見た目は割れてるように見えます。でも、しっかりコートされています。

※追記

残念ながら割れた上にコバコートを塗ったため、すぐに割れてきてしまいました。そのため、再修繕しました。まず、コバを全部剥がし、元々の割れたコバ部分もハサミで切り落として200番くらいのヤスリで削り滑らかにしました。次に、中の3層になっている革⇨布⇨革を革用接着剤で接着剤し乾かしてから、サイドにコバコートを塗りました。表面がボコボコしていたので400番くらいのヤスリで削り、ふたたびコバコートを。最後に2000番でツヤを消して完成させました。

 

遠目から見たら全然分からないくらいに修繕できたので、個人的には大満足です。

ちなみに、以前、LOEWEのバッグのコバを職人が塗っていく動画を見たことがあります。さすがプロ。あんなふうにはできません。今度は財布のコバがそろそろ割れてきているので、修繕したいと思います。